レポート
東京都では2020年度に、会社・事業のスケールアップを目指して志高く取り組み、東京都の社会課題解決に貢献している女性経営者を応援するための表彰制度を創設しました。3度目となる今回のアワードにも、多くの女性経営者から応募をいただいています。提出された書類を基に第1次は書類審査を行い、第2次審査として審査委員によるオンラインでの面接審査、質疑応答を行った結果、受賞者が決定されました。
いよいよこの日、表彰式が行われます。都知事とともに、審査委員である田中里沙氏、神田千鶴氏、佐藤真希子氏、田村真理子氏がステージに上がりました。
初めに、3年連続で業績を上げ続けている女性経営者の経営手腕を表彰する「継続成長部門」の発表です。受賞者は、株式会社ソーシャルサービス代表取締役社長、白形知津江氏。「人生を変えるメディアをつくる」というパーパスの下、シニアマーケットの開拓、会報誌制作に取り組む同社は6期連続でプラス成長を遂げ、さらには医療分野のアプリ開発により、少子化と高齢社会の問題解決を目指しています。
白形氏は「医療機器の開発という新たな挑戦を決めた時に、この受賞を伺いました。私たちへのエールだと受け止めて、東京から世界へチャレンジするベンチャーとして頑張ります。本日は、本当にありがとうございました」と、あふれる喜びを語りました。
続いて、女性経営者として10年以上企業を先導してきた持続性ある経営力を表彰する「持続経営部門」の発表です。
受賞者は、株式会社クロスリンク代表取締役の矢野敦子氏。鍼灸整骨院サロンの予約システムを約3,000店舗に提供する同社の経営者として、元気な人が人を元気にするというビジョンの下、予防医学をより身近にしていくことを目指しています。
矢野氏も「このような素晴らしい賞をいただけたということは、皆さまから応援いただいていることだと信じ、私たちはこれからもっともっとスピードアップして、予防医学を身近にすることで元気な日本を創出するということに貢献してまいります。本日は誠にありがとうございました」と力強くコメントされました。
お二人には、都知事から表彰状とトロフィーが手渡されるとともに、「今後も一層のご活躍を期待します。これからも頑張ってください」と温かなエールが送られました。
最後は、審査委員長である田中里沙氏からの総評です。
「お二方の事業パーパス、誰を幸せにするか、この事業で社会をどのように変えていくかという理念に、私どもは本当に感動しました。チャレンジをやめない、そのためには雇用も作りながら色々なことに取り組んでいくという姿勢が素晴らしかったと思います。ぜひ今回の受賞を励みに、更なる世界にチャレンジしていくという気持ちを持って、また楽しく事業展開を考えていただければと思います」
そしてステージに全員が上がり、笑顔で記念撮影。今年も、祝福と感動があふれる表彰式となりました。
東京都では、女性が経営者としても活躍し事業拡大することを多面的に支援しています。「東京女性経営者アワード」は、会社・事業のスケールアップを目指して志高く取り組み、東京都の社会課題解決に貢献している女性経営者を応援・称えるための表彰制度です。様々な分野や成長ステージで優れた実績を持つ女性経営者を表彰することにより、企業経営における女性の活躍を促進し、都内産業の活性化を図ります。
業績を上げ続けている女性経営者の経営手腕を表彰するもので、2022年1月1日を基準日とし、2021年12月期以前の直近決算で3年連続増収増益を達成した者。
女性経営者として10年以上企業を先導してきた持続性ある経営力を表彰するもので、現在社長となって第10期目以降の者
各部門の特徴を考慮のうえ、提出される書類を基に第一次審査(書類審査)を行い、第一次審査を通過したファイナリストには、オンラインでの審査委員による第二次審査(面接審査)を実施。審査委員会で下記基準にて審査を行い、各部門1名の受賞者を決定。
審査委員長:田中 里沙(学校法人 先端教育機構 事業構想大学院大学 学長/株式会社宣伝会議 取締役メディア・情報統括)
神田 千鶴(ミライ経済Lab.株式会社 代表取締役/公認会計士)
佐藤 真希子(株式会社iSGSインベストメントワークス 取締役 代表パートナー)
田村 真理子(一般財団法人日本ベンチャー学会 理事・事務局長)
開催日時 | 2022年11月28日(月)13:00-18:30 |
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会場 | 完全オンラインでの開催(ZoomとYouTubeによるライブ配信) |
対象 | 企業・団体の代表者、経営者層、個人事業主など(男女不問) |