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東京女性経営者アワード
(TOKYO Women CEO Award)
受賞者決定!

継続成長部門
CBSフィナンシャルサービス株式会社
代表取締役社長
山田 美穂 様
持続経営部門
株式会社バオバブ
代表取締役
相良 美織 様
会社・事業のスケールアップを目指して志高く取り組み、東京都の社会課題解決に貢献している女性経営者を応援し称える「東京女性経営者アワード」が開催されました。表彰部門は二つ。一つは、3年連続で業績を上げ続けている女性経営者の経営手腕を表彰する「継続成長部門(Growth Champion Division)」。もう一つは、女性経営者として10年以上企業を先導してきた持続性ある経営力を表彰する「持続経営部門(Sustainable Management Division)」です。
第2回目のアワードは、継続成長部門にCBSフィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長の山田美穂さん、持続経営部門に株式会社バオバブ 代表取締役の相良美織さんが選出され、「第4回 N E W CONFERENCE」(2021年11月1日開催)において表彰式が行われました。審査委員のみなさんの大きな拍手に称えられ、受賞の喜びでいっぱいのお二人でした。
CBSフィナンシャルサービス株式会社
代表取締役社長 山田美穂氏 
受賞コメント

悩む時間があったら、とにかく行動する。
時間と手間をかけるのは、そこからです。

CBSフィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長
山田 美穂氏大阪府出身。大学卒業後、三菱商事、メリルリンチ日本証券で、事務職から営業職、マネジメントとその時々の縁に導かれてキャリアチェンジ。
2014年1月よりCBSフィナンシャルサービス株式会社代表取締役社長。破綻の危機に陥っていた同社を、美容医療・健康分野に特化した信販会社に転換させ再生を図る。
2020年3月慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了、経営学修士。
CBSフィナンシャルサービスは、その顧客・サービス提供事業者・同社従業員ともに女性が大多数を占めており、「女性による女性のための金融サービス」として、「美容と健康に自己投資したい消費者」と「サービスする側の中小規模事業者」双方を金融面からサポートしている。

今回、このような賞を頂戴し、私だけでなく一緒に仕事を進めてきた社員を「がんばったね」と誉めていただけたような気がして、とてもありがたい、誇らしい気持ちです。

ただ、ここからが更に大切と思っております。今回は、東京女性経営者アワードの2回目ですが、この賞が続いていくためにも、受賞者がその後もちゃんと頑張っていることがとても大事なので、そういう意味で緊張感があります。賞に恥じぬようここから先も、さらにしっかりと歩みを進めていきたいと思っています。

2014年1月から代表取締役になって、もうすぐ8年です。破綻の危機に陥っていた会社を、美容医療・健康分野に特化した信販会社に転換させて再生を図りました。その前から、当社の中に今の事業の種になるものがあり、それをきちんと育てればこの会社はよくなると思い就任を引き受け、邁進してきました。

基本的には楽観的ですが、社長になってから迷い悩んだ時期があり、その時に取った行動が、大学院に行くという選択でした。すでに社長で、しかも50歳を超えていましたが、自分の決断に対して、背中を押してくれる何かを求めに行きました。そこでインプットできたことはもちろん大きかったのですが、結果的にはその時に出会った同級生、先輩、先生方、異業種の方たちとの出会いで世界が広がり、私の人生にとって最大のプラスになったと思っています。

経営者として大切にしてきたことは、二つあります。一つ目は、とにかく「まず、やる」ということです。悩む時間があるくらいだったら、行動してみる。社長就任をお引き受けした時も、大学への進学を決めた時もそうでした。細かなことを考える時間と手間は、決めた後良い結果にするために、一生懸命に使うということです。もう一つは、「楽しむ」こと。そして、みんなを巻き込みます。私が楽しいと思うことは、みんなが楽しいに違いないと思い込んでいます(笑)。

コロナ禍が続き、皆さん大変だと思います。大変なことに直面したとき、大切なのはそれを嘆いたり諦めたりせず、どうやったら前に進めるかを考える。やると決めたら、良い結果にすることに時間と手間をかける。そして、楽しむ。そんな気持ちで、一緒に進んでいければと思います。

株式会社バオバブ
代表取締役 相良美織氏 
受賞コメント

理不尽で悔しいことがあっても、
自分は王道を行くと決めています。

株式会社バオバブ 代表取締役
相良 美織氏2010年に株式会社バオバブを創業。2011~2014年、独立行政法人情報通信研究機構に「わくわく創造担当」として勤務。音声認識技術を採用した障聴者と健聴者とのコミュニケーション支援アプリ「こえとら」の研究開発などに携わる。
バオバブは創業以来、機械翻訳エンジン用対訳、画像アノテーション・タグ付け、音声タグ付け等学習データ構築サービスを、Carnegie Mellon UniversityやNTT東日本など日本/海外の法人・研究機関に提供。2013年、AAMT(Asia-Pacific Association for Machine Translation)長尾賞受賞。2015年、言語処理学会代議員就任。2017年、総務省情報通信審議会情報通信技術分科会技術戦略委員会次世代⼈⼯知能社会実装WG 構成員に就任。2019年12月、富士製薬工業株式会社 社外監査役就任。

受賞して、本当にうれしい。今は、ただそれだけです。これまで、いろいろなことがありました。それでも、いつも「王道で行く」ということを大切にしてきました。理不尽なこと、悔しいこともがあっても、ふて腐れない。感情に任せたような態度を取らず、誰から見ても恥ずかしくないような振る舞いを必ずするのだと、常に自分の心に言い聞かせてきました。

2010年に創業したばかりの頃、いただいた仕事をすぐに断られてしまったことがありました。「小さい会社で、しかも社長が女性なんて」という意見が、社内で出たということでした。確かに小さい会社ですし、不安に思われる気持ちはよくわかったので、「受注や成約でなくとも、今後も絶対にお手伝いできることがあると思うので、気軽にお問い合わせください」と申し出ました。すると、数年後にお声がかかり、またご縁ができた、ということがありました。

私たちがいるAIの業界は、とても狭い世界です。そして100人以上のカンファレンスで私以外はみんな男性、ということも珍しくなく、女性はとても目立ちます。なので、誰に対しても「お元気でした? あの後、どうなりましたか?」と、堂々と話せる自分でありたいと思っています。ある新技術のカンファレンスでは、「相良さん、計算高いからこういう場に必ずいるね」と声を掛けられましたが、「計算高い」は「目端が利く」という意味の誉め言葉だと思ったので、にっこりして「はい、もちろんです」と答えました(笑)。

コロナ禍の有無に関わらず、AIの社会実装の流れは不可逆的です。企業の予算が少なくなったり、研究開発や投資は減額といった流れはあります。しかし、トレンドでいえば、さらにAIの社会実装化は進んでいくはずなので、それに向かって社内でもあまり暗くなることなく、仕事を進めています。

女性経営者の方の中には、今、どこに向かっているのかもわからず、嵐に翻弄されて海の中を漂っている船のように感じている方もいると思います。でも、実直にやっていれば、必ず光は来ます。頑張りましょう!

審査委員長:
世界経済フォーラム日本代表 
江田麻季子氏

今、世界で、経営の姿は三方よしがいいと言われています。経営者として、自分が利するのみならず、仲間、従業員、そしてお取引先、お客さま、その先にある社会全体に利する形で企業を経営していくことが、とても重要になってきています。

この度、受賞されたお二人は、まさにこの点を体現されています。
継続成長部門の山田さんは、自己投資を惜しまない女性たちに応えて融資を行い、女性が経営する多くのクリニックやサロンが成長するポジティブなサイクルを生み出し、持続経営部門の相良さんは、AIになくてはならないサービスで、これまで社会進出がかなわなかった方々を巻き込み、才能の発揮や自立を促すような、素晴らしいうねりを創り出していらっしゃいます。

是非お二人に刺激されて、より多くの女性経営者たちがこの賞を目指して日々の努力を重ね、素晴らしい経営をしていっていただきたいなと思っております。

1:概要

■ 東京女性経営者アワードについて

東京都では、女性が経営者としても活躍し事業拡大することを多面的に支援しています。「東京女性経営者アワード」は、会社・事業のスケールアップを目指して志高く取り組み、東京都の社会課題解決に貢献している女性経営者を応援・称えるための表彰制度です。様々な分野や成長ステージで優れた実績を持つ女性経営者を表彰することにより、企業経営における女性の活躍を促進し、都内産業の活性化を図ります。

■ 募集対象

以下の組織形態のいずれかに該当するもの

⑴ 東京都内に主たる事業所【注1】を有する中小企業(株式会社、合同会社等)【注2】、NPO法人等において、登記簿上で代表権を持つ方【注3】

【注1】「主たる事務所」とは、具体的には次のいずれかの場合です。

  • 本店所在地が都内に登記されていて、事業活動を行っていること。
  • 上記以外の場合、法人事業税において、都内の事業所等における分割基準の割合が最も高いこと。

【注2】「中小企業」とは、中小企業基本法に準拠した中小企業者で、未上場かつ大企業の出資率が50%以下の企業です。

  • 製造業その他:資本金3 億円以下、又は常時使用する従業員が300人以下
  • 卸売業:資本金1 億円以下、又は常時使用する従業員が100人以下
  • サービス業:資本金5 千万円以下、又は常時使用する従業員が100人以下
  • 小売業:資本金5 千万円以下、又は常時使用する従業員が50人以下

※ 別業種に属する複数の事業を持つ場合は「主たる事業」に該当する業種で判断されます。

【注3】「代表権を持つ方」とは、代表取締役社長、CEO、理事等の名称は問いません。また、自ら起業した代表者だけでなく、事業継承で代表者となった方、社内昇格などの任命で代表者となった方など、現在経営責任を持っている方を対象とします。

⑵ 東京都内に開業届を提出し、主たる事務所を有すると認められる個人事業主

※ 個人事業主とは、青色申告事業者であることとします。

2:表彰部門

■ 表彰部門

⑴ 継続成長部門 (Growth Champion Division)

業績を上げ続けている女性経営者の経営手腕を表彰するものです。2021年1月1日を基準日とし、2020年12月期以前の直近決算で3年連続増収増益であれば応募できます。

※ 法人の場合、売上、当期純利益共に、3年連続増加している方
※ 個人事業主の場合、事業収入、事業所得共に、3年連続増加している方

⑵ 持続経営部門 (Sustainable Management Division)

女性経営者として10年以上企業を先導してきた持続性ある経営力を表彰するものです。現在社長となって第10期目以降であれば応募できます。

※ 個人事業主の場合、「事業所得」が1期以上黒字であること。

3:審査

■ 審査基準と受賞者の決定

各部門の特徴を考慮のうえ、提出される書類をもとに第一次審査(書類審査)を行います。第一次審査を通過したファイナリストには、以下の日程でオンラインでの審査委員による第二次審査(面接審査)を実施します。審査委員会で下記基準にて審査を行い、各部門1名の受賞者を決定します。

⑴ 人物像
  • 明確な経営ビジョン・ミッションを社内外に伝えられているか
  • 経営ミッションへの実行に向け、事業に対して責任を持って取り組んでいるか
  • 経営者としての意思決定は、企業の社会的責任が意識されたものか
  • 経営者の価値観や行動指針は経営環境に即しているか
  • 法令遵守の重要性を理解しているか
  • 課題を解決に導くリーダーシップがあるか
  • 「他の経営者の憧れ」となるロールモデル的な存在となり得るか
⑵ 事業内容
  • 経営ミッションと事業内容は合致しているか
  • オリジナリティのあるビジネスとして他との差別化ができているか
  • 経営の努力と工夫により事業を成長・持続させているか
  • 今後も事業の発展・継続が見込めるか
  • 社会に貢献する内容といえるか

■ 審査委員

※ 敬称略
江田 麻季子(世界経済フォーラム 日本代表)
神田 千鶴(ミライ経済Lab.株式会社 代表取締役 公認会計士)
佐藤 真希子(株式会社iSGSインベストメントワークス 取締役 代表パートナー)
田中 里沙(学校法人事業構想大学院大学教授・学長 株式会社宣伝会議 取締役副社長兼編集室長)
村上 由美子(MPower Partners Fund L.P. ゼネラル・パートナー)

お問い合わせ:
N E W CONFERENCE運営事務局
【email】 info@newconference.jp
【phone】 03-6825-2024

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